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映画 ゲド戦記考。

ハロー、エトブン社です。秋ですね。
空が高くて、雲がX-menナイトクローラーが飛んだ跡みたいに
ふしぎなカタチをしています。ああ秋だ。
毎年秋になるとわけもなくせつなくなり、そのへんを
埋めてくれる映画を観たくなり、
手島葵ちゃんの「テルーの歌」でジーンとしたくなり。
というわけで、先週ゲド戦記を観てきました。むむむ。

映画 ゲド戦記考。_f0077054_15165888.jpg

以下、まとめてみた。

※ネタバレはしていないつもりですが、なんの情報も
入れたくない人は観賞後にご覧ください。
※すべてワタシの主観ですので、
人により見方は違うという前提の上でご覧ください。

●これから観る方へ
1.宮崎駿を求めてはいけません。
2.原作のイメージを求めてはいけません。
原作プラス宮崎駿の短編コミックを原案としているので
原作者が不満に思っているらしいニュースのことは
忘れましょう。
3.期待しないで、楽に。
4.手島葵ちゃんの歌はうらぎりません。

●ポリアンナのように「よかった探し」をする気持ちで
これから観る方へ
1.色数の少なさがチープに思われるかもしれませんが、
絵画のように表現したいという監督の意図と思われます。
2.(1)の結果、まるで昔の宮崎アニメみたいだ、
という印象を持つかもしれません。ハイジの頃を思い出しましょう。
3.宮崎ファンなら、お!これはあの映画のあのキャラみたいだ
といった似たもん探しも楽しめます。
4.俳優による声の出演、最後のクレジットが楽しみです。
5.ジブリ上級者は、主人公と吾郎監督の立場を重ねて観るのもいいでしょう。

●素直な感想
1.耳が聞こえない(聞こえづらい)方のための字幕つきの回を
見たので、字幕が気になって集中できなかったせいか、
なんだか物語に入り込めなかった。
2.声優経験のない俳優のセリフがちょっと気になった。
(俳優でも松田洋次や石田ゆりこ、田中裕子はいいね。
ジュリー夫人は本作でも登場。声優ならナウシカの島本スミがいい。
ミスターBooはやっぱり広川太一郎だね関係ないけど)
3.観賞後、パンフレットを読んでからいろいろ納得して
作品を楽しめた。それはジブリ映画としてどうなのか?
4.絵のタッチと色数が物足りなかった。
5.と、上記のような厳しいジブリファンの目をもたなければ、
なかなか幻想的でテーマ性のある良作でしょう。
6.サントラが良かった。ケルトの雰囲気で。

なにより観てよかったのは、原作ではどーなってるのかが気になったこと。
で、今読んでます。 まだ途中だけどグイグイ引き込まれて面白い。
こういう作者独自(?)の世界観のある本って好き。

ジュニアさん、いろいろがんばってこだわったんだろうけど、
ジブリ作品を観続けているワタシには腹5分目くらいでした。

ゲド戦記のアイコンは竜。そーいえば今年の春ごろ、竜の絵を
描いたのでした。
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ご一報ください。
by etobunsha | 2006-09-14 15:19 | 行った!見た!買った!

エトブン社です。絵と文を描いています。


by etobunsha