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ARGO 映画のような事実の映画。

アルゴ

1979年のイランアメリカ大使館人質事件を題材にした
主演・監督ベン・アフレックの映画。
めずらしく封切りすぐに観てきました。

当時のようすを忠実に再現した映像に
どこまでが脚色かわからなかったです。
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プログラムの紙をずらしたデザイン。
作品を観ると、ナルホド。

テレビから流れてくる
パーレビ国王、
ホメイニ師、
ジミー・カーターのニュース。
そして
ハリウッドとCIA。

はずかしながら、名前は聞いていたものの
事件のことや、ことのあらまし、
これを観てはじめてつながりました。
18年間カーター大統領のもとで秘密にされてきた人質救出作戦。
それは、「ありえない」作戦でした。
最悪の中で最高の作戦。
予告でだいたい想像はついたものの、
劇中ずっとスクリーンにくぎづけになり、
エンドロール眺めながら深く息をつきましたよ。ふーーー。
「観てよかった!」と声にだしてしまう作品といえましょう。

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事件と脚本と演出、映画そのものも良かったんだけど、
好みだったのは80年代初頭のアメリカの描かれ方。
ヒゲとメガネ、太いタイと大きな襟。
ケータイなどなく、アナログをアナログと思わない時代。
今の時代ならどんな作戦になっていたのか、
とつい考えてしまう。

人質のひとりに、CSIマイアミに出ていた
「スピードル」役のロリー・コクレーンがでていた。
あのドラマの吹き替えがよかったせいか、以来ファンに。
でも最初は「ひょっとして?」。
80年代ヒゲと髪型のせいで一瞬わからず。
なんだか表情までが80年代特有のような顔つき。

郷愁とはまたちがう時代背景の魅力。
そしてそこには歴史を作るSFがあった。

なんなんだ、80年代って。

政治的な話は抜きの感想でした。
星みっつ!
by etobunsha | 2012-10-29 16:14 | ネタバレのない映画評

エトブン社です。絵と文を描いています。


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